「環境にいいことを無理なく」正木明

「波乗り」が気象予報士になるきっかけとなった

写真

正木 明(まさき あきら)

早稲田大学理工学部機械工学科卒
気象予報士第1期生 お天気キャスター

ABCテレビ(朝日放送)「おはようコールABC」「おはよう朝日です」でお天気キャスターを務め、そのキャリアは19年を超え関西では朝の顔として定着している。2009年3月に写真集「ツバルの夕暮れ〜沈みゆく島国の子供たちからのメッセージ〜」を出版。波乗り歴26年でアウトドアスポーツが大好き、写真歴20年以上、ギターが趣味。

 大学時代はもともと水上スキー部に所属していて、毎週末、箱根の芦ノ湖に車で通っていました。ある時、そこへ向かう途中、練習できる天候でないことがわかって国道134号線を引き返しました。湘南あたりまで戻ったところで、ある同級生が「せっかくここまで来たんだから、みんなで波乗りやろうよ」と…。僕にとって、これが波乗りとの出会いでした。もちろん、その時は上手く波に乗れなかったわけですが、何故かこのスポーツは一生続けたいと思い、今でもそう感じた時のことははっきり覚えています。
 その後大好きな波乗りを続けながら、あるメーカーになんとなく就職しました。自分が本当に何をやりたいのかわからないまま毎日が過ぎていました。しかし「このままではダメだ、自分にとって一生をかけるような仕事をしたい」と思い直したのです。その時、頭に浮かんだのは大好きな波乗りのことでした。でもそれで食べていくには、プロのサーファーになるか、サーフショップを経営するか…。しかし、残念ながらそれほど甘い世界ではありませんよね。そんなある日、ふと海での会話を思い出したんです。





写真

 波乗りをする人なら誰もがそうだと思いますが、サーファーには「一人だけで大きく綺麗な波に乗りたい」という理想があって、その為に独学で気象や海の勉強をし、彼らなりに波の予報をたて、情報交換するんです。「今日の波はよくない、今から3時間後がいい」「翌朝の方がいい」「ここよりも岬の向こうの方がいい」という感じで…。初心者の頃の僕は、その会話が凄くかっこいいなあと思ったんです。
 「これだ!」とばかりに僕は、早速、気象に関する仕事を探し始めました。しかし色々調べていくうちに、気象庁は気象大学を出ていなければ入れず、気象協会も狭き門であることがわかり、半分あきらめかけていたちょうどその時、求人誌で民間の気象会社に募集があることを知りました。すぐに面接を受け、無事に合格することができました。そしてこれが、今の僕の出発点となるのです。

    

ページのTOP